低炭素水素エコシステム構築コンソーシアム代表団が訪日
2024年11月18日から22日にかけて、スロベニアの「低炭素水素エコシステム構築コンソーシアム」の代表団が、駐日スロベニア共和国大使館およびスロベニア日本ビジネス協会の協力のもと、日本を訪問しました。日本各地で水素技術、自動車産業、先端技術分野の主要な関係者と会談し、両国の経済協力をさらに深化させるとともに、水素技術の発展を加速させる重要な機会となりました。
訪問初日、代表団は神戸市にて川崎重工業株式会社のHy Touch Kobe液化水素荷役施設を視察し、同社の水素戦略について説明を受けました。
続いて山梨県にて山梨大学を訪問し、やまなしハイドロジェンカンパニーの水素実証プロジェクトを視察しました。「山梨水素実証プロジェクト」が紹介され、未来のエネルギーシステム開発について活発な意見交換が行われました。
また、愛知県豊田市のトヨタ自動車株式会社を訪問し、燃料電池技術や水素インフラを含む先進的な技術を視察しました。持続可能なモビリティの実現に向けた知見や経験が共有され、今後の協力の可能性が議論されました。
福島県では、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が関与する福島水素エネルギー研究フィールド(FH2R)を訪問しました。
さらに、川崎市にて株式会社東芝を訪れ、同社からカーボンニュートラルに向けたエネルギーシステムの取り組みを紹介され、代表団からはスロベニア水素プロジェクトについてのプレゼンテーションが行われました。将来的な協力の可能性を見据えた意見交換が行われました。
最後に、代表団の自動車関連企業メンバーが国土交通省を訪問し、スロベニアの自動車部品工業会(ACS)の紹介と日本の自動車分野におけるカーボンニュートラルへ向けた取り組みについて会談しました。両国の水素分野での協力の可能性についても建設的な意見交換が行われました。
最終日には駐日スロベニア共和国大使館にてレセプションを開催しました。リフェル大使はスロベニアと日本の経済協力の重要性を強調し、今後も大使館がコンソーシアムの活動を全力で支援していくことを約束しました。